今夜は眠れるかな

木村リュウジのブログ。神経症患者としてでなく、ひとりの人間としての日々の思い 。Twitter→(https://mobile.twitter.com/ryjkmr)

「海程」の句会で嬉しかったこと


こんばんは。


今日は「海程」の句会へ、大宮まで行ってきました。


「海程」という結社や、句会がどのようかものかということについては、以下のブログ記事を読んでいただくと分かりやすいと思います。


http://ryjkmr.hatenablog.com/entry/2017/07/23/154550


今回も事前にハガキに句を書いて送ります。


私が送ったのは、次のような句でした。


またねって言われたきりの無月かな


説明すると、「無月」とは月が出ているのにも関わらず、それが雲に隠れて見えない夜のことで、秋の季語になっています。


実はハガキを出す直前、私は10日間ほど1句も詠めないという、言わば「プチスランプ状態」になっていました。
そうしたなかでハガキを出すしめ切りが近づいてきて、それまでに詠んだ句からせめて自分が納得出来た句を送りました。


そのため、この句がどのくらい得点を取れるのか、あまり自信がありませんでした。


しかし、集計の結果、8点をいただけました。これは、今回を含め3回句会に参加してきたなかで、一番多い得点でした。


前回の句会では3点しかもらえなかったので、そのことも含めて今回のこの最高得点はなおさら嬉しかったです。


句会では「合評」といって、6点以上を取った句を句会に参加した方それぞれで講評し合います。
私の


またねって言われたきりの無月かな


に寄せていただいた講評は次のようなものでした。


「またね、という軽い言葉が、無月という季語の持つ寂しさから却って引き立っている。」


「このまたね、という言葉には、2つの受け取り方があると思う。
1つは、仲の良い人から言われて、また会えるのがいつか考える、楽しさと寂しさが合わさった気持ち。
2つ目は、自分が本当に大切に想っている人から言われて、いつ会えるのだろうと考える、1つ目より切実な気持ち。
だから、恋の句としても読めると思う」


「この句は死を詠んだ句だと思う。つまり、またね、と言った側はそう言ったのにも関わらず死んでしまった。無月という季語が、よりその死の悲しみを感じさせる」


「23歳という、年相応らしい感じがする」


こうしたように、皆さん概ね好意的に受け取ってくださいました。
また、いやらしい言い方ですが、「またね」という軽い言葉が「無月」という季語によって却って引き立つという作者としての「狙い」が、広く伝わってくれたことも良かったです。


ちなみに、今日の句会全体の最高得点は12点でした。
せっかく8点まで取れたので、次回の句会では10点を目指そうと思います。


ただ、特選・秀逸・佳作と分かれている金子兜太主宰の選には、どれにも入りませんでした。
自分のなかで最高得点を更新できたので、さらに金子主宰からの選に入れたら完璧だったのにと、少し悔しかったです。


ちなみに、その悔しかったということをある方に話すと
「そう簡単にはいかないよ〜(笑)」と言われてしまいました。
仰る通りです。俳句は楽しいですが、それと同じくらい難しいと感じました。


そして、今回の句会では、最高得点に加えてもう1つ嬉しかったことがありました。


これまでこのブログでも何回か書いてきましたが、金子主宰の引退に伴い『海程』は来年の秋で終刊になることが決まっています。
しかし、それを引き継ぐかたちで新しい俳誌が創刊されることが句会の冒頭で発表されたのです。


現在、金子主宰の近くで結社の中心的役割を果たされている御三方が、それぞれ代表・発行人・編集長に就くそうです。
また、俳誌の名前等、その他のことは年内を目標に決めるそうです。


このことが発表されたとき、会場から安堵の表情とともに拍手が沸き起こりました。
もちろん、その拍手のなかに私も加わりました。


これもブログに書いたことですが、私は今年の5月に『海程』の終刊を知り、慌てて7月から句会に参加し始めました。


そのため、終刊したあとに自分が俳句を詠む上でどのような道を辿ろうか、いつも考えていました。


なので、今回の新しい俳誌の創刊という報せは、これからの自分の俳句の道を示してくれたようで嬉しかったです。


来年の秋からは、その新しい結社の会員となり、新しい俳誌・新しい代表のもと、さらに俳句を頑張りたいです。


ちなみに、俳誌の名前がまだ決まっていないと書きましたが、
句会で発表されたとき、私はその話を聞きながら「海程、が海だったんだから、みずうみ、なんて良いんじゃないかなぁ」とのどかな(もしくはアホな)ことを考えていました(笑)


また、句会のあとの打ち上げでも、たくさん楽しい話が出来て良かったです。
私は句会の度に、句会に出した句を含めた10句から15句を一枚の紙にまとめ、それを打ち上げのときに皆さんへ渡しています。今回も、受け取っていただいた方から動詞の使い方や、文語の文法等、様々なアドバイスをいただけました。

 

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というワケで、最高得点が取れて、新しい俳誌の創刊も知れてという、嬉しいことが続いた今日の句会でした。


ちなみに、そんな嬉しいことが続いた帰り際、さらに嬉しいことがありました。

 

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現在の『海程』の編集担当を務めている堀之内長一さんから、豆かんを買っていただきました。
とても美味しかったです。ごちそうさまでした。


今夜は気持ちよく眠れそうです。


おやすみなさい〜